はじめに 本記事では、1960年頃にイギリスやアメリカで議論された「貧困の再発見」について要点やキーワードをまとめております。 「ゆりかごから墓場まで」といった福祉国家の形成を目指した「ベヴァリッジ報告」から10年あまり経過した頃、福祉国家にもかかわらず貧困状態が発見されたことが今回の「貧困の再発見」になります。 またこれまでブースやラウントリーが対象とした貧困を「絶対的貧困」とした時代から、「相対的貧困」という新しい貧困の概念が芽生えてくるなど貧困の概念における転換期ともなります。 今回の記事をご覧にな ...