ソーシャルワーク固有の3つの価値前提|ブトゥリムによる究極的価値とは?
はじめに ソーシャルワーク実践においては、「価値」を基盤として、「知識」と「技術」を兼ね備えることが求められます。 しかし、ソーシャルワークや諸制度が発展する上で、「価値という幹」よりも先に「法制度という枝葉」が必須となるため、優先されることも多々あることが課題となっております。 今回は「価値や本質」を改めて見つめ直すきっかけづくりとして、ゾフィア・T・ブトゥリムが著書「ソーシャルワークとは何か:その本質と機能」を参考に、「ソーシャルワークの3つの価値前提」について要点やキーワードをまとめていきます。 ゾ ...
社会生活の基本的欲求|岡村重夫のニード論
はじめに 「人間は社会的動物である」という言葉があるように、人々が社会的存在として生活を営む上で必然となる最低条件が存在します。社会福祉の人物で有名な「岡村重夫」は、著書「社会福祉原論(全社協)」の中で、それらを「社会生活の基本的欲求」として述べております。 本記事では、社会福祉におけるニード論の一つでもある「社会生活の基本的欲求」について以下触れていきます。 社会生活の基本的欲求とは? 心理学の世界では「生理的欲求」や「心理的欲求」という概念から、「人間の基本的欲求(basic human needs) ...
ブラッドショーのニード論|現代社会におけるニーズの理解
はじめに 現代社会では、多様なニーズを理解し、それに対応するための政策やサービスが求められます。社会福祉の観点においても、複合的かつ複雑な課題が人々や社会を取り巻いております。 ニード論として代表的なものの一つに、「ブラッドショーのニード論」があります。本記事では現代社会や社会福祉、社会政策などを学ぶ方に向けて、各ニードについて説明していきます。 ブラッドショーのニード論とは? ジョナサン・リチャード・ブラッドショー(以下ブラッドショー)は、社会政策や貧困、児童福祉を専門とするのイギリスの学者になります。 ...
民生委員の歴史と役割|済世顧問制度と方面委員制度
はじめに 本記事は、地域住民の身近な相談相手である民生委員についての紹介と、その源流である済世顧問制度や方面委員制度について内容をわかりやすくまとめております。 岡山の済世顧問制度、大阪の方面委員制度としてはじまった民生委員制度は100年を経過しました。 人口減少社会に伴って、その担い手も不足していく課題もありながら、一方でその役割は今後もますます重要になってきます。 以下民生委員の役割や歴史について触れていきますので、良かったらどうぞご覧ください。 民生委員とは? 民生委員は「地域住民の身近な相談相手」 ...
社会福祉士国家試験過去問|正解選択肢集ダウンロード(無料)
国家試験正解選択肢集 この度カリキュラムが変わる節目として、社会福祉士国家試験第22回~第36回までの過去問題をまとめてみました。 新カリキュラムになっても、これまでの過去問は有効になります。 また「どんな問題が出ているのか」と「問いに対する正解選択肢」を一覧でみられるようコンパクトにまとめております。 勉強方法は人それぞれなので、これを活用するべきとは言いませんし、これを活用したからといって合格に結び付くとも言いません。 ただ一つの参考として、ご活用いただければ幸いです。 当初有料コンテンツで提供しよう ...
ヤングハズバンド報告からシーボーム報告、そしてバークレイ報告まで|イギリスの各種報告について
はじめに 本記事では、第二次世界大戦後のイギリスで広がりをみせたパーソナル・ソーシャル・サービスの時代において重要となる「ヤングハズバンド報告」と「シーボーム報告」、そして「バークレイ報告」について、要点やキーワードをわかりやすくまとめております。 これらの各報告書は社会福祉士の国家試験でも取り上げられますが、多くの方は「なぜこれらを取り上げるのか?」について、その重要性を知らないまま通過しているのではないでしょうか? 実はこれらの報告書は「ソーシャルワークの機能の統合化」や「コミュニティソーシャルワーク ...
ジェーン・アダムズ|ハルハウス創設者の功績
はじめに 本記事では、シカゴでセツルメントハウスである「ハル・ハウス」を創設し、第一次世界大戦では国際的な女性リーダーとして平和に向けた活動を行い、最終的には「アメリカ人女性初のノーベル平和賞を受賞」された「ジェーン・アダムズ」についてご紹介になります。 国家試験では「シカゴでハル・ハウスを設立」と学びましたが、ジェーン・アダムズの功績というものは当然一言では表すことができません。 また「ケースワークの母」と呼ばれるM.リッチモンドも、ハル・ハウスの事務員として働いていた時期があったそうです。 ソーシャル ...
ハンセン病の歴史を次世代へ|忘れてはいけない人権問題
はじめに 皆さんは「ハンセン病」というものをご存じでしょうか? 私は恥ずかしながら30歳を過ぎてから、この「ハンセン病」というものを知りました。 福祉の国家試験には「ハンセン病」は出てこなかったので、合格してから職能団体に所属し、その存在を知りました。 私たちが「ソーシャルワークのグローバル定義」に基づいた実践を行うのであれば、また、「ソーシャルワーカー」を名称として名乗るのであれば、このハンセン病の歴史というものは「社会構造」、「偏見や差別」、「社会運動」などといった多くの要素が含まれており、いわば「教 ...
機能主義アプローチについて要点キーワードまとめ|ソーシャルワークの理論を辿る
はじめに 本記事では、オットー・ランクの影響を受けJ.タフトやV.ロビンソンらが体系化した機能主義アプローチについて要点やキーワードをまとめていきます。 まず振り返りとして、機能主義アプローチが登場する以前は診断主義アプローチが主流となっておりました。 診断主義アプローチは「フロイト派」とも呼ばれ、フロイトの精神分析理論に影響を受けた理論になります。 以下、診断主義アプローチについて記事のご紹介になります。まだご覧になっていない方は、先に閲覧していただけると本記事の理解がより深まります。 診断主義アプロー ...
【貧困の再発見】タウンゼントの「相対的剥奪」とハリントンの「もう一つのアメリカ」
はじめに 本記事では、1960年頃にイギリスやアメリカで議論された「貧困の再発見」について要点やキーワードをまとめております。 「ゆりかごから墓場まで」といった福祉国家の形成を目指した「ベヴァリッジ報告」から10年あまり経過した頃、福祉国家にもかかわらず貧困状態が発見されたことが今回の「貧困の再発見」になります。 またこれまでブースやラウントリーが対象とした貧困を「絶対的貧困」とした時代から、「相対的貧困」という新しい貧困の概念が芽生えてくるなど貧困の概念における転換期ともなります。 今回の記事をご覧にな ...
「福祉とは何か?」と「福祉の人は誰か?」について考える|福祉観の形成に向けて
はじめに 本記事では、「福祉とは何か?」と「福祉の人は誰か?」について考えるというテーマで、福祉に関心のある人に向けたコラムをまとめていきます。 皆さんの中にもきっと「福祉って何だろう?」という問いを一度は立てたことのある人も多いのではないでしょうか? 福祉とは何か?について考えることは自身の「福祉観の形成」のために重要になります。今回は福祉観の形成のためのヒントがつまった内容となっておりますので、良かったら最後までご覧ください。 問い 「福祉とは何か?」「福祉の人は誰か?」について考える。 福祉とは何か ...
自己覚知(self-awareness)について考える|対人援助職の向上を目指して
はじめに 本記事ではソーシャルワーカーや対人援助職でよく出てくる「自己覚知」をテーマに記事をまとめていきます。 きっと「自己覚知」という「ある意味特殊な言葉」を最初に聞いたとき、頭の中が「?」になる方も多いのではないでしょうか? 本記事ではそんな方のモヤモヤを解消して、皆さんの向上心を少し後押しできればと考えております。 それでは以下ご覧ください。 自己覚知の由来は? 「自己覚知とは?」というテーマを考えるにあたって大事なことは、「自己覚知という言葉はどのようにして誕生したか?」ということをまず最初に知る ...











